文化幼稚園の教育方針
- 1心身共に健康で、集団のなかで友だちとの関わりをもちながら、自ら学び、考え、そして正義感や倫理観等を身につけ、生きる力や道徳性を培うようにしています。
- 2生涯にわたった人間形成につながる基本的な生活習慣・自制心・規範意識・他を思いやる心についても力を入れて指導しています。
- 3美しいものや不思議なことに気づいたり、自分の目で確かめたりできるように園内、園外の自然、社会体験活動を積極的に取り入れています。
- 4園地内や外の菜園での栽培活動を通じ、その生長過程や収穫の喜びを肌で感じとれるようにしています。
- 5異年齢児と関わることで、友達の輪を広げたり他の存在に気づき、思いやる心を育てるために、基本学級の枠組みをはずしたオープン保育を取り入れ、主体的・積極的に行動できるようにしています。
- 6充実した給食設備と、栄養士による栄養豊富な完全給食を実施しています。
- 7幼児期に身体各部の運動機能を伸ばし、心身ともに調和のとれた発育をするように体育指導に力をいれています。また、専任コーチによるサッカーの指導も取り入れています。※
- 8外国人講師による英会話指導を通じ、幼少期から国際感覚を身につけるようにしています。
- 9お子様の健康や子育てについての相談を受付けております。
- 10忙しい父母の皆様のために預かり保育教室を設置しており、普通保育終了後、継続して子どもを預けることができます。
- ※希望する園児にはカワイ体操教室・英会話教室も併設し、別途指導をおこなっております。(月謝別途)
ごあいさつ
学校法人 弘前文化学院
理事長 葛西 徹弥
この度は文化幼稚園のホームページをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
学校法人弘前文化学院 文化幼稚園は創立70周年を迎え、歴史の古い幼稚園となります。私が文化幼稚園の経営に携わるようになり20年近くが経ちますが、携わり始めた当初に抱いていた文化幼稚園への“想い”は、いまだ持ち続けています。それは、「子ども達に心から選ばれる幼稚園になること」、「先代達が残したこの素晴らしい文化幼稚園を絶やさないこと」、「100年続く幼稚園となること」です。これらの“想い”をもとに、文化幼稚園として更なる充実した“教育”や“食育”に力を入れ、様々な園行事の企画と運営をしてまいりました。
その中でもいち早く取り入れた英語教育は年少組から全園児を対象にしました。また、食育についても郷土食を取り入れたり、アレルギー対応等に配慮したりと自園で考案した献立と給食の提供をしました。その他、独自のSNSの導入、ホームページや園児募集に関する入園案内・ポスター等のデザイン刷新、冷房設備を含む園内設備の拡充など、様々な取り組みをしてまいりました。しかし、近年は急速な出生率の低下や共働き世帯の増加により人々のライフスタイルが変化し、私が園の経営に携わって以来、過去にない大幅な園児数の減少により幼稚園経営へ大きく影響しており、厳しい経営環境になりつつあります。そのような環境下でも、より“教育”に力を入れ、世の中の状況を俯瞰して捉え、胆力を持って生き抜くための力を蓄えて来ました。
これまで70年もの間、 “教育”を通じて培ってきた知見を最大限活用し、園として更に成長するため、創立100周年を目指し、今後、大きな変革に向け始動します。
最後に、文化幼稚園に在園されている子ども達と保護者の皆様、また、これまで当園をご卒園された6,000名近くの卒園生の皆様と保護者の皆様に、これまでの園に対するご協力とご理解に対し、あらためて心より感謝申し上げます。当園は今後の30年間を見据え、来期より幼稚園としての“教育”に加えて世の状勢を加味した方向性を考え、教育に向けての“保育”も行う一体型の組織へと大きな変革を遂げてまいります。そのためには、日々たゆまぬ努力と創意工夫を重ね、未来の子ども達の育成を常に考え、教育をベースとした保育体制の充実、そしてどの園よりも勝る子ども達への“想い”を大切に持ち続け、園を経営してまいります。
今後とも何卒ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
学校法人 弘前文化学院
文化幼稚園
園 長 齋藤 セツ
園長の齋藤セツと申します。ご挨拶にあたり当幼稚園の教育方針や内容などを紹介させていただきます。
当幼稚園では、生涯にわたる人間形成の基礎づくりを目標にしております。そしてその具現に向けて、幅広い教育内容や豊富な生活体験・自然体験を取り入れております。
例えば、体力づくりのために運動遊びを積極的に行っておりますが、専任講師による体育指導を3歳児から導入しております。スポーツの基本につながる動きを体験することで、体を動かす楽しさや心地良さを感じ、進んで運動に取り組むようになってほしいと思っています。
また、4・5歳児への指導としてサッカーを取り入れ、ボールに向かう集中力なども身につけていけるようにしています。
さらに、将来、国際人として活躍して欲しいという観点から、外国人講師のネイティブな英語にふれ、楽しみながら英語に親しめるよう英会話指導を3歳児から行っております。
何れの活動も、無理なく楽しい取り組みとなるよう工夫を凝らしながら指導しております。
一方、自然体験として園地内の菜園活動のほか、岩木山の裾野にある広々とした畑でさつま芋やじゃが芋の栽培を行っております。収穫の喜びを味わうことは勿論、生長過程を観察したり、草取りをしたりして栽培活動に関心をもつとともに、収穫した野菜を料理や給食の食材として取り入れ活用することで、食に対する興味・関心を深めるようにしています。食事のマナーや健康な体づくりを含め、幅広い「食育」にも力を入れております。
クラスの枠をはずした「オープン保育」は月一回実施しておりますが、異年齢児同士が触れ合い、園全体で設定したコーナー遊びに自ら取り組み、子ども達は楽しんで参加しております。
その他にも、園がある町名にちなんだ紙漉き体験や、園に咲いているバラの花びらを使っての色水遊び、冬には雪遊びなど、地域や季節に合わせた活動も行っています。
また、社会体験は年長組が主になりますが、水族館や消防署の見学、ねぷた村の見学と大型ねぷたづくり、土器づくりなどを行うことにより、仲間と楽しさを共感しながら、社会にも広く目を向ける機会をもつようにしています。
このような体験教育ばかりでなく、「基本的生活習慣」、「道徳性の芽生え」、「他を思いやる心」等の「心の教育」には特に留意し、当幼稚園の最重点教育目標として一丸となって取り組んでおります。
これからの時代は、想像力、創意工夫する力、探求し表現する力、協調性、意欲、粘り強さなど、数値では表すことができない力が必要となり、この力の基礎を育むことがだいじになってきます。
幼稚園では、そのような力を毎日の生活の中で少しずつ育てていきたいと考えています。
最後に、一人ひとりが自己肯定感をもち、のびのびと自分らしさを発揮できるよう、また、お互いを認め合いながら過ごせるよう環境を整えていきたいと思っております。
子ども達の健やかな発育と幸せのため、これまで培ってきた当幼稚園の伝統を大切にし、幼児教育の更なる充実と向上が図れるよう、教職員一同心を一つに研鑽して参りたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
沿 革
本園は、昭和29年3月1日、学校法人弘前文化学院、文化幼稚園として誕生しました。
創立以来学校教育法に基づいて幼児教育を行っています。
- 昭和29年4月
- 4歳児1組、5歳児1組、2学級で開園。
- 昭和41年5月
- スクールバスを導入。
- 昭和50年5月
- 園歌制定。
- 昭和52年7月
- 外部講師による体育指導開始。
- 昭和55年4月
- 給食開始。
- 昭和58年5月
- 外国人講師による英会話指導開始。
- 昭和59年11月
- スクールバスに無線機設置。
- 昭和60年9月
- 創立30周年記念式典を挙行。
- 平成7年8月
- 東北造形教育研究大会幼稚園部会・公開保育。
- 平成10年9月
- ロードヒーター設置。
- 平成12年4月
- 屋外プールの設置(ジョイント式)。
- 平成15年4月
- 園舎改築工事開始。
- 平成15年9月
- 新園舎にて保育開始。
- 平成16年9月
- 創立50周年を迎える。
「文化幼稚園五十年のあゆみ」刊行。
- 平成21年12月
- 加湿空気清浄器全クラス設置。
- 平成22年4月
- 土曜日預かり保育及び2歳6ヶ月児受け入れを開始。
- 平成24年8月
- サッカー指導を導入。
- 10月
- 東北地区私立幼稚園教員研修大会(弘前大会)・公開保育。
- 平成26年3月
- 創立60周年を迎える。
- 平成26年7月
- ホームページをリニューアルする。
- 令和元年10月
- 給食を月〜金曜日まで完全給食とする。
- 令和2年7月
- 各クラスに冷房を設置する。